2013年12月23日

ラーガ体験

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横濱ジャズ研が明けた足で、寺原太郎さんとジャイ・バジャラングのライブを観るために、そのまま西荻窪へ向かう。心の地図にインドが棲みついて久しいけれども、インド古典音楽を生で聴くのはこれが初めてである。途中、新宿で一眠りし、二郎歌舞伎町店で腹拵えをした。にんにくは控えておこう。徹夜の脳みそが都会の喧騒でクラクラする。

そんな痺れた脳みそから下界の腐臭を呑み込んでいくようにドゥルパド形式で紡がれるバンスリとガタムとパカーワジ。夢と現か入り混じって自分が何者なのかふと分からなくなった。
終演後、寺原氏にお声をかけさせて頂いたところ、なんと有難いことに楽器を吹かせて頂くことができた。氏の大きなD管のバンスリは鳴らしているというよりも、吐息からの風を合図に自ら鳴っているような軽やかさ。それから息のスピードのコツや基本練習のイロハを教わる。太く滔々とした笛の音色と違わぬお人柄に感激である。

ところで、パカーワジという楽器は練り練りした小麦粉を皮に貼り付けて鳴らす太鼓である。インドの古典音楽はアーラープといわれる笛やシタールのソロが暫くあり、その後に打楽器が入ってくる形式になっているのだけれど、そのアーラープの間に練り練りしているわけだ。終演後にそれを焼いたものが回ってきた。楽器を食べたのはこれまた初めてのことであったが、極上のチャパティでありました。
 
posted by abesin at 23:59| Comment(0) | 未分類
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