いよいよ今日で旅は最終日。最後の日と決めたつもりはないんだけれど、横浜に着いてしまうんだから最後の日なんだろう。
当初はちょろっと屋久島の事情を偵察してこようって感じだったのだが、気づけば2週間以上が経過していた。
今日も昨日に引き続き、食い倒れる。なんで胃袋はひとつしかないのだろう。
まずはE先輩に教えてもらった、千日前わなかのたこ焼き。ねぎ塩とかつお節ポン酢が甲乙つけ難い。
呑喜帆亭のぶた玉。キャベツの層がふわっふわっタイムである。(あれ?)
前回は満腹のため断念した、金龍の畳敷きの席にも座ってみた。
騒動のあった大たこは、通りの向かいに移動しており、串揚げ屋の軒先を間借りして、席も共用していた。
まだ串揚げやけつねうろんにも後ろ髪をひかれたが、あんまり羨ましがられる行動をとりつづけるというのも心苦しいし、何よりももう、腹一杯だ。
地下鉄で大阪駅に戻り、最後の青春18きっぷを使う。このきっぷは一冊が5回セットなので、二人で3日移動すると一枚足りない。もう一冊買って余りを金券屋に売るか、一回分のを探して買うかしなければならないが、今回は期限までまだ日数があるのでもう一冊買うことにした。
ここから先はずっと東海道線なので、乗り継ぎは良い。それはそれで飯を食ったりトイレに行ったりする時間がないので困る。まあ、本数が多いので下車して乗りなおせばいいのだけれど、灰色の街並みを眺めていると急いた気持ちになり、結局は通して乗ってしまった。
浜松を越えると、もう首都圏だ。日常で使ってる電車と変わらない。
ちょうどその辺りから帰宅ラッシュの時間帯になったので、乗客も通勤客が増えてきた。2週間ぶりにのんびりしたところから帰ってきてみると、みんななんと疲れた不機嫌な顔をしていることか。やはり都会のこういったありようは、何かが間違ってると感じる。
地べたを這いつくばってフェリーと鈍行で3泊4日、1,500Kmを移動してくると、街並みや人の表情がグラデーションして変わっていくので、こういう普段なら気に留めないことに気づけるのが、よい。
横浜駅に着くと、露店のワゴンで桃を売っていた。ずいぶん安かったが、普段ならこれ見よがしに大書してある産地の表示がなかった。