旅立ちの前に

もうすぐ旅であって出発である。慌ただしい。イベントのためにもうすぐ横浜・東京へ下る。私にとってはいつでもどこでも往路は下り、復路は上りである。住んでいるところが都なのだ。
そう、片付けなくちゃならぬあれこれに、ここのところ毎日コンピュータに向かっている。尻が痛い。12月に入ってからというもの、トイレと庭の駐車場までしか歩いていない始末。
長いこと虹彩のディスプレイを眺めていて、ふと窓の外に山や杉の木立が見えると柔らかな気持ちになる。せっかく屋久島にいるのに毎日が座仕事ではなあと考えるのは率直なところではあるけれども、背後に山や雲を感じながら進める座稼業もそれほど悪くないと思いなおす。
散歩の時間は削っても晩酌のひとときは譲れない。今日もひと仕事を終えて時計は四時をまわっているが、意地になって焼酎のために湯を沸かす。ちんちんと。