2013年12月31日

年またぎ

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大晦日はおのぼりさんらしく過ごしました。劣情にまみれた東京国際展示場を見物してからリア充で溢れる秋葉原へ。



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なんともいえない気分で懐かしい辻をひとしきりぶらぶらしてから、混雑したクラブの階段を降ります。



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藍井エイル/シリウスでVJがKADOKAWAロゴってのにはクスっときましたけれど、艦これの応酬に疎外感を噛み締めていたら星架かTシャツを着た白人の兄さんがたばこをくれました。年が明けたらお約束のあれです、にゃあ、です。



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一晩中運行している京浜東北線に乗って日の出町へ。こっそりホワイトのポケット瓶を取り出して舐めていたら足の長い外人が吊革につかまりつつニヤニヤこっちを見ています。ひとくち上げればよかったかしら。DUBには懐かしい顔が揃って実家よりもJikkaってJikkannがあります。



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夜が白むころには酔っ払い初日の出も鎮守様も素通って寝床へ直行です。
 
 
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枕詞は完売

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大晦日は恒例、現代視覚文化定点観測のために東京ビッグサイトへ来ています。
 
 
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2013年12月30日

生家の年末

酩酊してられられいる間に夜が明けた。リビングでは帰ってきた妹のたれぞと、ひと仕事終えた親父が朝っぱらからラーメンを煮ている。まったく詩情に掛けるこの風景に、お天道様がご機嫌を損ねないとよいのだけれど、この冷気を帯びた床が軋む音は概ね10年ぶりのそれなのだ。
 
 
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2013年12月28日

タンドールパーク年末スペシャル

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下北沢のCafeKICKへ、イベント"タンドールパーク年末スペシャル"に行ってきた。全国から集まった名うてのインド古典音楽の演奏家4組が一堂に会する、インド音楽の幕の内弁当である。あ、インドだしターリーかな。ミールスかもしれない。

終演後、にわかに追っかけしているバンスリの寺原ジーに伺ったところ、この辺りのインド古典音楽は東インド会社が跋扈するよりも昔、マハラジャの時代に宮廷で隆盛を極めた音楽で、阿片の紫煙と共に放蕩を尽くす貴族たちの寡占する愉しみであったという。時代が下がって庶民の耳にも届くようにはなったが、多くは娼館のお座敷芸だったりもしたとのこと。

だもんで、頭で聴くジャズでもなく、腰で聴くレゲエでもない。肝臓で聴く歌謡曲ともまた違う、インド古典音楽の快楽は今夜も瞼の裏側をとろんとさせる。脳みその裏地に甘い香りをなすりつけて浮かぶ。素敵な出会いをくれたオーガナイザーの指原氏には脱帽低頭です。ダンネワール。
 
 
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2013年12月27日

Y氏

裏横浜、関外を根城にする飲兵衛の諸先輩方と石川町のイタリアンで再会。彼らにくっついて行くと常に旨いもの、楽しいところに行き当たる。Y氏と根岸線に乗って帰ろうかというところで、氏の駅でついつい一緒に降りてしまった。駅前の居酒屋で飲み直す。都会で働く理由の大きなひとつ、教育を自給自足できるかという話が興味深い。賢いお人と話をしていると自分の頭が良くなった気がして心地よい。
 
 
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風立ちぬ

昨晩はそのまま川崎に泊まって、朝イチで宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観てきた。ふむ、これは国家の増長と社会の高度な専門化といった、不幸なあの時代の悲劇を美化してしまった胸糞悪い映画である。

主人公が描く飛行機への夢は、男は仕事という大義名分が巾をきかせた時代だからこそ成り立つ。仕事だからという言い訳がもしも無かったのなら、ただの道楽でありエゴなのである。仕事という言い訳についてさらに篩にかけてみると、高い給料、技術の先端を切り拓く名誉、軍備に傾斜した時代ならではの社会的地位と、どれをとっても妻の最期のひとときと引き換えにするには薄っべらい。残るのは男のロマン、ただそれだけ。オタクに妻帯する資格は無い。

監督にしてもその辺りに迷いがあることはスクリーンから感じないではない。しかし、ファンタジーの檻から出られない作風が災いしていて、前半の空を飛ぶことに対する夢想の描写がすべてを肯定してしまっている。確かに映像としては美しいけれど。見るべきところといえば、地震のシーン。その作画は歴史に残る衝撃的な体験であった。また、航空機や列車、バスの緻密な時代考証に基づいた音響も物語に説得力を与えている。あとカヨは可愛いなあ。

同監督のこれまでの作風からすると、線が単純化されて洗練が更に進んだように思う。御歳をもって進化する探究心には脱帽するけれど、それがこの歴史的な事実に基づいているはずの作品にファンタジーという言い訳を与えてしまっていることは不幸である。ところどころに見えるクラシックな映画へのオマージュも、らしくない。つとに引退宣言にも納得の駄作。

とはいえ、この観劇に後悔はなく、寧ろ貴重な体験としてもよいとだろう。それは時代の移り代わりと、それに伴う世代間の隔たりを見事に映像化した貴重な資料であるからである。どんな理由があっても、愛するつれあいに綺麗な姿だけを見せ、自らの死を隠す妻の姿なんぞ、これから先にあってはならない。死は隠すものではなく、ともに交歓すべき愛の瞬間なのである。まる。
 
 
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2013年12月26日

かぐや姫の物語

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高畑監督の「かぐや姫の物語」を観てきた。
鳥肌の立つ50万枚、噂通りの凄い作画でありました。プレスコも歴代最高のナチュラルさで、それを意識させない出来です。

しかし、レイトショーとはいえ劇場にオレしかいない・・・。
 
 
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2013年12月25日

邂逅

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古い馴染みの音楽仲間、Kくんが武蔵野に居を構えたというので検分に出かける。手土産を渡す間も惜しんで看取り論やら埋葬民俗学やらの話が始まってしまうあたり、興味の矛先を集約させた長い付き合いを感じる。

ひと通り新居を舐めまわして惹かれたのは、立って作業する高さに誂えたコンピュータ用のデスク。集中すると0と1の迷路に迷いがちなデジタル作業を立ってすることにより程よく気が散って、肉の脳と無機の脳がバランスを取りやすいのかもしれないな。面白いアイデア。

Kくんが残っている仕事を片付けている間、畑違いの芸術家である父上のグラスにビールを注ぐ。彼はそのお弟子さんの作品の講評をするとき、その作品が作られた背景も同時に理解することが出来なければ評することは難しいというような話をしてくれた。実質を伴わない虚構のデザインを良しとしない、その哲学に共感を覚える。

夜も更けた。泊まっていけばと言ってくれたのだけれど、寝起きの悪いみっともなさを宣伝するのは本意でない。辞退して終電に乗る。関東にいない間に渋谷駅が改編されたため伸びた東横線。石神井のホームの電光掲示板に「横浜行き」なんて表示されているのはヘンな感じ。
 
 
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2013年12月24日

クリスマスイブ

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クリスマスイブに実家で、親父とお袋と蟹を食っている。なんとも俗っぽい。赤いからクリスマスっぽいということらしい。まあ、これも人生で最後かもしれないし良しとするか。移住して故郷を遠く1500Kmも離れ暮らしているというのはそういうこと。
 
 
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2013年12月23日

ラーガ体験

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横濱ジャズ研が明けた足で、寺原太郎さんとジャイ・バジャラングのライブを観るために、そのまま西荻窪へ向かう。心の地図にインドが棲みついて久しいけれども、インド古典音楽を生で聴くのはこれが初めてである。途中、新宿で一眠りし、二郎歌舞伎町店で腹拵えをした。にんにくは控えておこう。徹夜の脳みそが都会の喧騒でクラクラする。

そんな痺れた脳みそから下界の腐臭を呑み込んでいくようにドゥルパド形式で紡がれるバンスリとガタムとパカーワジ。夢と現か入り混じって自分が何者なのかふと分からなくなった。
終演後、寺原氏にお声をかけさせて頂いたところ、なんと有難いことに楽器を吹かせて頂くことができた。氏の大きなD管のバンスリは鳴らしているというよりも、吐息からの風を合図に自ら鳴っているような軽やかさ。それから息のスピードのコツや基本練習のイロハを教わる。太く滔々とした笛の音色と違わぬお人柄に感激である。

ところで、パカーワジという楽器は練り練りした小麦粉を皮に貼り付けて鳴らす太鼓である。インドの古典音楽はアーラープといわれる笛やシタールのソロが暫くあり、その後に打楽器が入ってくる形式になっているのだけれど、そのアーラープの間に練り練りしているわけだ。終演後にそれを焼いたものが回ってきた。楽器を食べたのはこれまた初めてのことであったが、極上のチャパティでありました。
 
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