
ハンドルを回すと、ゴム製のローラーで籾が剥かれ、内蔵の羽で風を送って籾殻だけを後部の袋に吹き飛ばす仕掛け。試してみたところ、慣れないのもあるけれど4合に30分ほどかかった。
これはどうも、数カ月分をまとめて籾摺りしておくというよりも、コーヒー豆を毎回ミルにかけるように、食べるとき毎に籾摺りをするといったスケールの道具であるようだ。
米は籾擦りをした瞬間から味が落ちていくので、籾が付いた状態で保存し、毎日籾摺りをするのが理想である。酸化しやすいコーヒー豆と似ている。だが、毎朝の朝食前に30分というのはちと辛い気がする。子どもが多い昔の家庭なら次男の仕事って具合にしてもよいのだろうけれど、二人暮らしの我が家では果たしてどうしたものか。
籾摺りをどうするかというのは、米作りを始めたばかりの人々に共通する悩みであるようで、行く先々で本機の使用感はどうかと訊かれる。