2013年06月24日

土地

以前から気になっていた、売地という看板が出ている山を見に行く。

ちょうど良い沢がある山林ではあるのだけれど、上流がみかん畑であるのが気になる。見た目が重要な、高価なみかんを作る畑では、大量の農薬を使うからだ。無農薬に価値を見出す消費者が増え、有機で増益を果たす農家も多いが、農薬を使わなければ農協から爪弾きにされる。まだまだ異端者の扱いである。

そのままふらふらと散歩をしていたら、台風で荒れた庭の掃除をしているS氏に会った。彼はちょっと立ち話のちょっとが映画サイズになる愉快なお兄さんである。

いろいろと興味深い話を聞けたのだが、畑を手に入れる困難さはすごい。

基本的にこの国では畑の売買は出来ないのだが、農業委員会に所属すれば可能になるらしい。しかし、会員になるには3反以上の畑を持っていて、作付の実績が無いとダメだという。3反というと900坪だから、豪邸とかいうレベルじゃない大きさ。銀座だったら63,000,000,000円くらいする大きさ。また、実績とかいうのも、宝箱の鍵は宝箱の中、って状態だ。

S氏はバイタリティ溢れるタイプなので、あーすればこーすれば大丈夫、なんて言うけれど、面倒くさがりで怠け者な自分は農業委員会なんて保守的なオジさんたちと立ち回るなんて考えただけでも目眩がする。

ここのところ土地のことを考えているわけだけれど、土地なんて言うトイレットペーパーと等しい生活必需品に執着して利権にしがみつき、あわよくば金儲けをしようと企む人々には面倒くせえとしか言い様がない。
 
posted by abesin at 23:59| Comment(0) | 未分類
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