2012年11月06日

バンスリ

笛の音楽をよく聴いている。特に今月はエアリード楽器の強化月間となっております。

リードの付いた管楽器も、ひょうたん笛(ビー・ラムダオとかフルスと呼ばれる中国南部からタイの北部にかけて見られる民族楽器)やインドのシャハナーイ、バリのスリンなど、心惹かれるものはある。がしかし、表情のバリエーションが風の音に近い無簧笛が今、来ちゃってるんである。


で、ボリビアのケーナや尺八、フルート、篠笛や石笛(いわぶえ)、ネイティブアメリカンのラブフルートなどを聴いていたのだけれど、中でもグっときたのが北インドのバンスリ。

インドの楽器って、タブラやシタールみたいな線香臭くて押しの強い印象だった。まあそれが良いのですけれど、バンスリはもっと土臭い響きがする。そして何だか遠い日の記憶に聴いたことがある。この記憶はどこからやって来たのだろう。どうも高円寺のむげん堂であった気がするが、どこかヒンドゥスタンの農村ということにしておこう。





尺八にもメリ、カリで音程の自由があるけれど、バンスリも名手の演奏ではトーン・ホールでピッチをコントロールしているのではないような、まるでテルミンのように自由自在に無段階にピッチを操る。

インドすげえ。

ところで、このバンスリは横笛なわけですが、奏者から見て左に構える人が多いのは何故だろう。インド人に左利きが多いのか、それとも楽器の特性で左に構えるメリットがあるのかしら。わたし気になります。
  
 


posted by abesin at 23:59| Comment(0) | 未分類
<< 2012年11月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
過去ログ