
古い民謡を集めている歌い手さんである。
島には高校の先生をしている蒐集家がいて、コレクションは50曲を超えるという。なんだか嬉しくなる話である。
いま会場で頂いてきたCDを聴いてるんだが、屋久島の民謡は難しいな。
変なとこでシャープしたり、フレーズの尻尾が予想の斜め上だったり。
それは琉球の民謡とはまた違う形での洗練とうか、いい意味で中途半端な交易の歴史がそうさせているんだろうと思う。
音楽は言語と同じだから、史実とは切り離せない。
琉球からの影響を説く論文もあるようだけれど、沖縄民謡とも、奄美のそれとも違う進化の過程が興味深い。
うむ。オレが踏んでいるこの地面が奏でる音楽を、もうちょっと掘ってみたいと思う。