2012年03月11日

遡年

今日で東日本の震災からまる一年。去年の3月11日はインドのマドゥライにいて、CNNや衛生放送でニュースを見ていた。カミさんは埃っぽいネット屋に張り付くようにずっと居たな。

あのとき、第一報をあの場所で受け取り、英語のメディアとネットからしか情報を収集できないという状況から、現在の見方に積み重なっている。

遠い視点を経験できたのはラッキーだし、故郷の仲間とその日を共に通過しなかったのはアンラッキーだ。


宮之浦の益救神社(やくじんじゃ)の境内で、復興支援チャリティバザーがあり、カミさんも古着や靴を持参して出店した。思っていたより盛況で、数千円からの売り上げ。その何割かを義援金としていた。

オレは義援金や募金っていうもののあり方に疑念があるので、労働奉仕のみ。本来はお役所が素早く計上すべき費用を民間が募金として補完してしまうことに不安を感じるのである。


ステージで地元の子どもたちの太鼓演奏が始まった。町の至るところに据え付けてあるラウドスピーカーからは黙祷のアナウンスが流れる。

それから奈良裕之氏の演奏。音楽というよりはメディテーションといったほうがしっくりくるな。風が強くなってきて寒いからもう帰るよオレは。

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祈りって、個々の祈りが磁場によって集合することはあっても、集合が祈りに昇華することはない気がする。
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2012年03月10日

義兄さんの饂飩

K兄さんのうどん食って車を掃除して、ぼえぼえ。宮之浦は陽が出てもまだ寒い。
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2012年03月09日

地層

屋久島環境文化財団が主催する講座で、屋久島の花崗岩と南西諸島の地殻変動を考える、ってのに行ってきた。

場所は安房の環境文化センター。立派な建物である。ふん、だ。


うむ、30分で脳がスリープ状態に入りました。

15万年前と、150万年前の区別に何の興味を持てようか。


行こうと提案したカミさんはそれなりに興味深かったようだ。地層萌え?


人それぞれである。
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2012年03月08日

みんなそうか

久しぶりにイラレに触る。

ただでさえ催促されるのは嫌なのに(みんなそうか)、うちのカミさんのせっつき加減といったらアレだ、魍魎だ(みんなそうか)。

魍魎は鬼より歴史が古く、魑魅とつく場合とは性格を異にする。


まあいい。



慣れないアプリで偶然がやってくるのを待つ感じは懐かしいな、Emagic Logicを触り始めた頃はそんなんが永久に続くかのような絶望感があったよ。
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2012年03月07日

職人、なんちて

タンカンジュース職人、というかみかんを剥くお手伝い三日め。

眠い目をこすって起き、カミさんが運転する車にヨタヨタと揺られ、ちょっと早めに作業場に着く。見上げると南インドのゴプラムの如く雄々しきモッチョム岳が、いる。

なんてな。みかんは指ではなく掌で剥くのだ、とは達人T氏の言。
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2012年03月06日

みかんに隷属

昨日に引き続き、今日もタンカン様に隷属する一日である。3月上旬はタンカン収穫の山場だ。

ご存知ない向きに説明すると、タンカンはポンカンとオレンジを交配させて出来た柑橘で、味はポンカンとオレンジを混ぜた感じそのまんま。

12月が最盛期のポンカンが、いわゆる温州みかんに鹿児島弁を喋らせた風味なので、それをさらにバタ臭くさせたものと想像すればよい。

そんな爽やかさとコクを両立させた、新発売のビールみたいな果物なので、ジュースにしても旨いよお母さん。
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2012年03月05日

飯が旨いということ

先月もお世話になった、じゃがいものおうちのタンカンジュース造りのお手伝いで、麦生のぽんたん館へ。

じゃがいものおうちは障害をもつ人々とその家族、そして周りで支える仲間たちの集まりだ。

大量のタンカンを剥いて、剥いて、剥きまくる。

午後になるとジュースを煮る砂糖の甘い香りが辺りにたちこめる。

身体を動かして労働すると飯が旨い。ああ、知ってたさ・・・
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2012年03月04日

萎びた文化祭

屋久島町が主催する文化祭なる催し。

安房の体育館と総合センターのホールは、ピカピカの環境財団系の施設とは打って変わり、有り体に言ってボロっちい。

だが綺麗すぎる金のかかった公共施設って、多くは住民の生活レベルとアンバランスだし、そのくせソフトとの釣り合いがとれてないのが気持ち悪いから、これでいいんだと思う。身の丈にあった器で、熱い演目ってのが格好いいのだよな。

今日の演しものは日舞風の踊りを演歌にのせて舞う年配のグループが多かった。なんだかこの土地らしさが感じられなくてイマイチだ。
文化の指向が東京に向いてて、足下にない。ここでも文明とセット販売され、電通的で護送船団的ないつものアレに騙されていたんだと思う。でももう一極集中、単一価値観が成立する時代じゃないのだ。

地方発信のP2P型の文化に、一役買えるといいな。
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2012年03月03日

古謡

屋久島の古謡を集めて唄っている、えぐさゆうこさんのライブがあるというんで、安房のスタジオHale Kipaに行ってきた。

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古い民謡を集めている歌い手さんである。


島には高校の先生をしている蒐集家がいて、コレクションは50曲を超えるという。なんだか嬉しくなる話である。


いま会場で頂いてきたCDを聴いてるんだが、屋久島の民謡は難しいな。
変なとこでシャープしたり、フレーズの尻尾が予想の斜め上だったり。

それは琉球の民謡とはまた違う形での洗練とうか、いい意味で中途半端な交易の歴史がそうさせているんだろうと思う。

音楽は言語と同じだから、史実とは切り離せない。

琉球からの影響を説く論文もあるようだけれど、沖縄民謡とも、奄美のそれとも違う進化の過程が興味深い。


うむ。オレが踏んでいるこの地面が奏でる音楽を、もうちょっと掘ってみたいと思う。
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2012年03月02日

惜しい

そうそう、ここらでちょっと話題になっている屋久島は小島(こしま)のセンバス・ビレッジも覗いてきたよ。

交響農園って、なに?

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名古屋の中央出版が運営する、香りをテーマにした新しい観光名所。

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デザイナーが設計したモダンな庭園と、いい匂いのするハーブがどうたらこうたら。

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電気モーターで水を汲み上げて廻す、直径8メーターの水車。

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惜しいね、惜しい!
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