2011年09月17日

妻と人格が入れ替わった娘と夜伽

...なんていうと、年代がかったピンク映画か、薄い本か、って感じだが、東京都の青少年健全育成条例に関して。

asahi.comの記事から

『ある男の妻と娘の人格が事故で入れ替わり、「体は妻だが人格は娘」の女aと、「体は娘だが人格は妻」の女bが存在することになった。aとのセックスは近親相姦にあたるかあたらないか? bとのセックスは近親相姦にあたるかあたらないか?』(記事より)


まったく、フィクションを現実の法制度で区分けしようとか。ギャグですか。


道徳を、規制という暴力によってコントロールしようとするのは、戦前のような言論弾圧に繋がる可能性を含んでいて恐ろしい。

特に大衆心理を操作する学問は年を追って進化しているわけだから、物理的な暴力が全面に出ていた昔の弾圧よりもっと恐ろしいかもね。気づかないうちに自分の思想を婉曲されていた、なんてことは今でもあるかも知れないよ?


また、若年層の犯罪やモラルの低下は、高度な専門化と大量生産でピンハネできるお金を増やそうという、この社会の枠組みが産んだ弊害である。

細分化された分業と利益追求により、自分の行動の向う側にいるのは常に生身の人間だ、ってことが見えにくくなっているから。

青少年健全育成条例のような法令は、その根本原因を無視した上辺だけの対処療法であって、資産家のために利益を産む仕組みを保護する、という目論見が透けて見える。
posted by abesin at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類
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