首相はあろうことか日にちを間違えたそうだが、今日は66年前ナガサキにプルトニウム型原子爆弾が投下された日。
今年5月、ラオスのシェンクワーンを訪れた際、60年代に北ベトナムを始めとする東側勢力の台頭を恐れた米軍による爆撃で残った不発弾を見た。180cm以上ある自分の身長より更に大きな、鉄のかたまり。
こんなに重くて冷たくて、不吉なものを、生きた人間の頭上に落とせるのが信じられなかった。
爆撃により破壊された寺院。
天井がごっそりを落ちてしまっている。
往時は稲作を営む近隣の村から信仰を集めたことだろう。
左半身が爆風で傷ついた仏様。泣いているようにも見える。
こんなにも美しい空を切り裂きやってきて、緑の大地を醜く削りとっていってのだ。