2006年06月22日

ニューウエーブとは

UK氏に貰った新しい企画の打ち合わせで、いつのまにか朝になる。16時頃から始める予定だったのが、なんだかんだで手をつけたのが22時。こういういい加減なノリは久々だが、不思議と悪くないと感じている。カミさんが時間をルーズにするのを嫌うので合わせていたけど、もともと私はこういう人間だったのだ。

一連のS氏関係の制作では、ジャズやソウルといった音楽的指向から、生の演奏に回帰する傾向にあったが、今日の打ち合わせではダウンテンポやヒップホップ側からクラブミュージックを俯瞰するような形で進んだ。デザインやアパレルに造詣が深いUK氏ならではである。そんな中で、シンプルな音型とサンプルの「組み合わせ」で勝負するという、テクニックよりはセンス寄りなニューウエーブの考え方を思い出した気がする。

打ち込み屋は「生」に憧れるのは必然と思うが、様々なパートをこなせるマルチプレイヤーでない限り、ある程度の奏者を抱えるコロニーの一員でなければならない。それは制作できる自由であり、関係を維持せねばならぬ不自由でもある。もともと、演奏のテクニックがない人間が自由に音楽制作ができることが素晴らしいと感じて始めたMacでの制作だが、時間の流れで紆余曲折して、知らず知らずのうちにそのジレンマを一周旅行してきていたようだ。

ただ、これはどっちが良いとか優れているとか、そういう話ではない。今の自分が考え得る限りで出した答えは、どちらも面白いということであり、両極端な存在を「良い加減」で共存できないやり方こそがナンセンスであるということである。
posted by abesin at 06:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類
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